バス釣りにおける危険と対処法

バス釣り、それは湖・池・川に限らず、危険と隣り合わせの遊びだということを常に認識していただきたいのです。

いつでも安全で楽しい釣りを続けられるよう、バス釣りにおける危険というものを認識しておくべきだと思います。

毒蛇に咬まれた場合の対処法



日本では、毎年マムシに数千人が咬まれているのですが、そのうち10~20人程度が死亡していると推定されています。

ヤマカガシは長い間無毒の蛇だと考えられていました。

しかし1972年に中学生が咬まれ死亡したことによって、毒蛇として認識されるようになったのです。

これらの蛇に咬まれた時の対応策は、 まず患者を安心させ、休ませることです(決して動き回らせない)。

傷口を動かないようにし、傷口の上部(5~6cm)をタオルなどであまり強くない程度に縛ります。

ただし、あまり強い止血は逆に悪い結果を招く事もありますから、少なくとも10分に1回程度ゆるめる必要があります。

次に傷口から毒を吸い出します。

吸引器があればそれを使うのが一番ですが、無い場合は口で直接吸出し、出血する血液と共に毒液を吸い吐き捨てます。

これを何度も繰り返します。

仮に失敗して飲み込んでしまっても強い酸性の胃液によって毒蛋白を分解するので心配はいりません。

ただし、口内炎など口の中に傷がある場合は避けたほうがよいでしょう。

血が出なくなったら塩水で熱い湿布をします。

そして冷めたらまた吸い出します。

毒や血液を吸い出した後は、他の菌による混合感染を防ぐため消毒液による処置は必ず行ってください。

氷などで患部を冷やしたりはしないでください。

また患者に絶対に酒を飲ませてはいけません。

傷口は何のヘビに咬まれたかわからなくなるためナイフで切ったりしないように。

患者は可能な限り安静をキープし、救急車が来るのを待ってください。

患者には十分な水分を与え、血液中の毒素濃度を薄め、毒素排出につながる利尿作用を促進しましょう。

的確な処置を行い一刻も早く医師の診断・治療を受けるのが一番です。

蜂に刺された場合の対処法



特に危険なのはズズメバチで、スズメバチに刺されて毎年20~40名の死者が出ています。

スズメバチは基本的に人を襲うような危険な蜂ではないのですが、自分が攻撃されたと認識した時や自分の巣に危険が迫ったときなどは、集団で攻撃に出てくるのです。

スズメバチに刺されると蜂毒アレルギーの無い人で強い痛み、かゆみ、発赤、はれといった局所症状がみられます。

しかし、蜂毒アレルギーのある人はきわめて強い反応が起こり、嘔吐、寒気、全身のじんましんといった全身症状から呼吸困難や意識障害などのショック症状があらわれ、時には死に至る事もあるのです。

これはアナフィラキシー・ショックといわれ、初めて刺された時よりも2度目に刺された時の方が多いというデータがあります。

これは最初に刺された時に抗原の侵入により体内で抗体が作られ、2度目に刺されて同じ抗原が体内に侵入した時、1回目よりも急速で強い反応が起こる為なのです。

スズメバチは、外的に対して巣を守る防衛本能が発達していますので、決して巣に近づいてはいけません。

万が一突然遭遇した時は、頭を隠し姿勢を低くしてゆっくりとその場を離れるようにしましょう。

スズメバチは「黒色」を攻撃する性質があるので、頭を隠すのです。

また襲ってきたスズメバチに対して、手で払いのけたり急いで逃げたりするのは、むしろ興奮させる事になるのでしてはいけません。

もし刺された場合の対処法ですが、 毒液による痛み、腫れ、患部の炎症、痒み、体温の上昇が刺傷後10~15分後に発現します。

まず身体に回る毒成分の量を減らすため、可能な限り迅速に毒液を口または市販の器具を用いて吸い出します。

20%タンニン酸軟膏、3%タンニン酸アルコール、渋柿の汁などを刺された直後に患部に塗り、後に水洗いします。

患部の腫れや痛みには冷湿布をし、抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏を塗ります。

患部を冷やして迅速に医療機関で手当てを受けてください。

人によりアレルギー反応の程度は異なります。

1回目に刺された時、身体各所或いは全身のじんましん、だるさ、息苦しさなどの症状がある場合は、次回の刺傷に十分な注意が必要ですから、蜂毒の抗体をもっているかどうかを調べてもらったほうがいいでしょう。

湖の危険

一般的に湖は広く、琵琶湖などは水平線が見えるほどの大きさです。

湖における危険ですが、湖は広いだけに池とはまた違った現象が起こります。

それは波が高くなるという事です。

琵琶湖などの湖は風が吹き出すと海のように時化てしまうのです。

まして湖で乗るのは小さなボートが多いので、風波に負け、目的地まで辿りつけなかったり帰れなくなったり、悪い場合は転覆などの事故が起こってしまうのです。

もうひとつ湖に起こる不思議な現象があります。

海の場合、海流によって深い水深の場所でも酸素は存在します。

しかし湖は対流が起こらないので、深い場所ほど酸素は欠乏しているのです。

この対流が起こらない理由ですが、湖では水深6~10mのところに、冷水の塊の断層ができるのです。

真夏で表層温度が20度近くまで上昇しても、その断層で温水(対流)がさえぎられ、深くへは酸素が運ばれないのです。

湖に入った場合、この無酸素状態と、その断層が上昇してきた時に起こる冷水の塊に十分注意しなければいけないのです。

湖で泳ぐ場合、この冷水の塊の断層に入ることにより心臓や筋肉が麻痺して溺れる事故がよく起こるのです。

池・沼の危険

現象的には湖と同じような事ですが、池や沼は泥質の場合が多いです。

この泥質の底に足を取られたり、底からの水草に足を取られたりの事故が起こっています。

また岸で釣っていて、泥質の地面が滑り這い上がる事が出来ずに水面へ転落するという事故も起きています。

その他の危険

その他の危険にはどんなものがあるのでしょうか?

釣りバリが刺さる事故、電線に触れ感電、バッテリー、落雷などが上げられます。

これは釣りを行う限りどの場所でも起こりうる事故なのです。

まず釣りバリが刺さる事故ですが、これは自分がルアーを投げるとき、人が釣っているのを見学していてもハリが刺さる事があります。

ハリが刺さった場合、ハリのカエシ部分まで刺さった場合はなかなか抜くことが出来ません。

ニッパーなどで掴んで無理やり抜こうとする人もいますが、この行為は傷口を広げる事になりますのでやめましょう。

少し痛いですが、ハリを突き刺しハリ先を出します。

そこで、ハリ先かハリの根元部分をニッパーで切り落として抜いてください。

一番確実な方法は、病院に行く事です。

医者にかかれば麻酔をうち、刺さった箇所を少し切りハリを抜いてくれて消毒までしてくれます。

自分で抜いた場合もそうですが、ハリには雑菌が多くついているのです。

処置した後はきちんと消毒するようにしましょう。

次に命に危険を及ぼす事故に感電があります。

現在のロッドは高純度のカーボンで出来ているので、電気の伝導性が非常に高くなっています。

川にかかる送電線にロッドが触れ感電するという事故が起こっています。

まず川にかかる送電線ですが、高い送電線ほどより多くの電気を送っているのです。

この送電線には極めて高圧の電気が流れているので、実際に電線に触れなくても近寄っただけで通電してしまう恐れがあり非常に危険なのです。

最近、ボートにエレキのエンジンを搭載することも多く、バッテリーを使うことも増えてきました。

その中でまだ主流なのは+と-の電極のあるバッテリーです。

このバッテリー、電極がむき出しになる事が多く、不意にスパークしてしまう事があるのです。

電気を通す物質、例えばロッドなどがこの電極に同時に触れた場合どうなるでしょう。

通電しスパーク、そしてその部分は破裂してしまうのです。

これは何かの拍子にバッテリーの上に物を落とした時にも起こりうる事象です。

バッテリーの電極はむき出しにせず、カバーを掛けるなど事故が起こらないように注意しましょう。

落雷による危険



バス釣りは自然と対峙する遊びなので自然現象と遭遇する事も多いのです。

その中に雷があります。

特に夕立の場合は、いきなり暗くなり雷が鳴り出すという事もよくあります。

また前線の通過中は特に雷が多く、突風とともに気をつけなければならないのです。

雷は電気を通す物質ではなく、周囲にある一番高い物に落ちる可能性が高いのです。

また雷は、遠くで鳴っていてもいつ落ちてくるかわからないのです。

雷鳴は約10kmに近寄ると聞こえると言われています。

10kmと言うと、そこはすでに雷雲の中なのです。

特に釣りの場合はロッドを頭上高く上げる事も多く、雷がいつ落ちても不思議ではない状態を作っているのです。

雷の音が聞こえたら、ロッドを置いてすぐに出来るだけ安全な所へ逃げ込むようにしましょう。

近くに車があれば車の中が一番安全ですが、無い場合は出来るだけ身を低くして伏せましょう。

大きな木や岩などは一見隠れるのに都合がいいように見えますが、実は雷が落ちやすいのです。

木の陰に隠れていた人が雷に打たれて亡くなる事故も起きているのです。

木は避雷針の役目も果たしますが、保護されるのは45度の範囲に限られます。

木の高さにもよりますが、雷の側撃を考えると3メートルは離れる必要があるのです。

またゴロゴロと鳴ってはいるのだけど、稲光がせず、あたりの空気が湿っぽい事があります。

このような時は、雷が近くに寄ってこなくてもそこら中の空気が帯電してしまう事があると憶えておいてください。

雷は近くにいる時だけが恐いのではなく、発生した時点から何らかの危険性があるといえます。

自分に落ちてしまってから悔やんでも遅いのです。

こういう事を知っていると、自分の身を守ることにおいて大きなアドバンテージになるでしょう。

安全に楽しい釣りがしたいですよね。

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